プジョー松本のブログを
ご覧頂きありがとうございます。
スタッドレスタイヤ開発秘話に
面白いエピソードがあったのでご紹介します。
そもそもスタッドレスタイヤが
出来る前はスパイクタイヤが主流でした。
(今の若人は知らないでしょうね・・。)
スパイクタイヤは文字通り、
球児のスパイクシューズのように
タイヤに鋲を打ち込んだものです。
これが路面を削り、
人体に影響を及ぼす粉塵がでる懸念があるため
使用されなくなりました。
スパイクタイヤの代替タイヤ
スタッド(鋲)レス(ない)タイヤの
開発に各タイヤメーカーが乗り出します。
あるタイヤメーカーが開発中に
ヤモリがガラスに手足を滑らす事なく
登っているのをみたことにヒントを得て
ヤモリの手足を研究。
その手のひらは柔らかく、細かく分割されたパッドがあり、
その凹凸でガラス面にしっかりと密着していたのです。
この仕組みをタイヤに応用。
スタッドレスタイヤを見ると
ブロック面に細かいギザギザがあります。
サイプを呼ばれる部分です。
サイプは、
滑りの原因である水を除去し、
雪道で雪路面を引っかく役割をしています。
これがヤモリの手の代わりになっているんですね。
自然の知恵をタイヤに生かした興味深いエピソードです。