これは……
タイヤ空気圧の警告灯!
(デモカー 308の画像にてお送りいたします)
ついに出たか、と思いました。
特に雨天時、たま~にお客様からのお問い合わせがあります。
ほとんどの場合、異常がないことの場合が多いのですが……。
「なぜ異常がないのに点灯するの?」
「そもそも何のための警告なの?」
私自身が疑問に思ったため、お調べしたことをお伝えしてまいります。
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さて、この警告灯ですが、何のためについているのでしょう。
それは文字通り、「タイヤのパンクをドライバーに知らせるため」です。
そもそも、この機能は2007年にアメリカにて自動車への搭載が義務化されました。
タイヤの空気圧が低下したことによる事故が増加してきたことが要因です。
その後ヨーロッパの国々でも2012年には装備の義務化が決定。
欧州車はランフラットタイヤの装着率が高く、パンクに気づきづらいため、
必須の装備となりました。
ですので、プジョー車はエントリーモデルの208からフラグシップの508まで、
全車種にこの機能が搭載されているのですね。
(ランフラットタイヤは標準装備ではありませんが……)
輸入車はこういった細かい部分にお国柄が現れるので、面白いところです!
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「パンクをドライバーに知らせるため」についている機能ですが、
ではどうして"パンクしていないのに"警告灯がついたのでしょう。
それは、異常の検知方法にあります。
①直接空気圧をチェックする方法 と
②間接的に判断する方法があります。
プジョーの場合は後者のシステムなのですね。
まず、①直接空気圧をチェックする方法は、
エアバルブのタイヤ側にセンサーを取り付け、
タイヤ内部の空気圧や温度を直接検知できるようにしたものです。
こちらのタイプですと、非常に"高い精度"で空気圧を測れるため、
空気圧の変化や異常があるとすぐに分かります。
どちらかというと、高級車に搭載されていることが多く、
センサー自体の価格も"高価な傾向"があります。
プジョーでは、②間接的に判断する方法をとっております。
こちらは、実際の空気圧を見ているわけではなく、
下画像のような”車輪の回転数を計測するセンサー”を使って、
回転数の「変化」を見ているのです。